この記事では韓国のカフェで話題のタルギケーキを自分で作る方法について解説しています。作るための細かなコツを紹介していますので、きれいなタルギケーキを作りたい!という方のお役に立てる内容です。
並んだいちごの断面がかわいい韓国のタルギケーキ、自分でも作ってみたいですよね。
ただ、実際に作ってみると結構コツが必要で難しいです。
なんとなくで作ると、最終的に残念な出来栄えに…
この記事では、実際にタルギケーキを作ってみた私が、きれいな断面を作るためのコツを写真付きで詳しく解説します。
他のフルーツでも作れるので、いちごがない時期でも試してみてくださいね!
タルギケーキとは韓国語でイチゴをたっぷり使ったショートケーキのことです。
韓国語で「달기(タルギ)」は 「いちご」 のことを意味しています。
普通のショートケーキとは少し違い、いちごが層になっているデコレーションの仕方が特長です。
タルギケーキを作る前に気をつけたい4つのポイント
まず、作り始める前に気をつけたい4つのポイントを確認しておきます。
- 常にケーキを切る位置を意識する
- フルーツの大きさ、厚みはできるだけ同じにする
- スポンジは厚めにカット(1.5㎝〜2㎝)しておく
- 回転台から移す前にカットする位置に印をつけるのを忘れない!!
①最初からケーキを切る位置を意識する
タルギケーキは揃った断面の美しさが特長なので、初めからケーキを切る位置を考えてフルーツをのせていきます。
後の下準備でも詳しく説明しますが、ケーキの回転台に予めカットするための線を引いておき、その線上を意識してフルーツをのせると断面が美しいです。
②フルーツの大きさ、厚みはできるだけ同じにする
フルーツの大きさと厚みを同じにしておくと、きれいな断面になります。
断面に層になったフルーツを見たときに、大きさが揃っていないと縦の線が揃いません。
また、厚みもできるだけ同じにしておくと重ねたときに段差ができないので、ケーキが安定します。
いちごの場合は小さめ(大きさ3㎝〜4㎝位)が使いやすいです
③スポンジは厚めにスライス(1.5㎝〜2㎝)しておく
間に挟むフルーツが多いので、スポンジが沈んでしまわないよう初めから厚さを1.5㎝〜2㎝にしてスライスしておきます。
一番下におくスポンジは最低でも1.5㎝くらいはあると安心です。2cmあるとより安定します。
④回転台から移す前にカットする位置に印をつけるのを忘れない!!
かなり忘れがちですが、デコレーションし終わったらカットする線をケーキの表面につけておくのが重要です!!
私は印を付け忘れカットする位置がわからなくなり、残念な結果に…
回転台にはカットするラインが書いてありますが、一度お皿に移してしまったら、もはやどこで切るのかわかりません。
せっかく、カットする位置を意識してフルーツをのせたので、カットするラインを忘れずに付けてから、お皿に移動しましょう。
タルギケーキのレシピを紹介
今回、参考にしたのはcottaさんに載っていた以下のレシピです。
タルギ風いちごのショートケーキ
菜さくらさんのタルギ風いちごのショートケーキ
こちらを参考にして作ったのですが、実際に作ってみた感じた注意点は以下のとおりです。
- 生クリームは脂肪分40%代の方が保型性がありだれにくい
- 生クリームは初めから250g〜300g作っておいたほうが良い
- いちごだけで作る場合は2パックあると安心
こちらのレシピでは乳脂肪分35%生クリームを使う、となっていますが、デコレーションする時は乳脂肪分42%位の生クリームのほうが保型性があり使いやすいです。
乳脂肪分30%代のものはどちらかというとムースやプリン向きです
生クリーム230gとありますが、初めから250g〜300gあったほうが途中で足りなくならず安心です。
クリームが無駄なくデコレーションできれば230gでも足りると思います。
生クリーム300gでも砂糖の量は大さじ2(=24g)でOKです(生クリーム230gに砂糖24gはかなり甘めの配合)
いちごは1.5〜2パックとありますが、小さめのいちごを2パック用意しておくと途中で足りなくならず、安心です。
また、こちらの作り方ではスポンジ生地(ジェノワーズ)の作り方が省略されていますが、私はジェノワーズスペシャリストで習った小嶋ルミ先生のレシピで作っています。
小嶋ルミ先生のレシピはネット上には載っていないのですが、あいりおーさんのレシピが分量的には近く作りやすいです。
ふんわりジェノワーズ
あいりおーさんのふんわりジェノワーズ
小嶋ルミ先生のジェノワーズもほわっほわで本当に美味しいので、ぜひ試してみてください
小嶋ルミ先生のジェノワーズのレシピはこちらで学ぶことができますよ
ジェノワーズは上記のレシピを参考に作っておいた上で、次はデコレーションの仕方を詳しく解説します。
タルギケーキの詳しいデコレーションの仕方
では詳しいデコレーションの仕方を解説します。
下準備①ケーキ回転台にカットするラインを引いておく
ケーキ回転台にラップを敷き、6等分するラインを油性ペンで書いておきます。
6等分するラインのひき方は、5号用(15㎝)のケーキトレイがあれば、ケーキトレイを回転台にのせて、カット用のガイドを参考に6等分のラインに印を付けます。
ケーキトレイがない場合は、15㎝丸形の敷き紙を半分に折り(180°)、それをさらに3等分すれば6等分(1つの角が60°)の折り目が作れます。
ちなみに分度器も三角定規もない場合の60度の作り方はこちらのサイトが参考になります。
折り紙で正三角形(3つの角は全て60°)を作り出す方法!すごいです!
15㎝のジェノワーズが真ん中に来るよう、一応半径7.5㎝の場所にも印を付けておきました。
ラップの上に油性ペンで印を付けたら、その上にさらに1枚ラップをピッタリ敷いておきます。
ペンが、直接生地につかないようにするためです。
これで回転台の準備は完了です
下準備②フルーツを均等な厚みと大きさに切る
今回はいちごの他に、グリーンキウイ、ゴールデンキウイを使いました。
フルーツは今回は5mmの厚さに揃えて切り、キウイはいちごを輪切りにした直径と同じ大きさになるよう半分に切っておきました。
下準備③フルーツの水分を取り、順番に重ねておく
切ったフルーツは重ねる前に余計な水分をキッチンペーパーで拭き取って置きます。
こうすることでフルーツを重ねたときにずれにくく、ケーキが水っぽくなりません!
また、バットやお皿などに切ったフルーツを並べて重ねておくと、デコレーションするときに乗せる順番に迷わず手早くできます。
デコレーションの仕方
2㎝の厚さに切ったスポンジを置き、しっかりシロップを打ちます。
生クリームを薄めに塗り、まず最初に、6等分の線上にいちごを置いて行きます。
生クリームを塗ったら、6等分する線上にパレットナイフで印を付けておいてもわかりやすいです!
線上に置き終わったら、空いている部分にもいちごを敷き詰めて行きます
無理に入れると、カットラインのフルーツまでずれてしまいます
いちごが均等におけたら、その上に薄く生クリームを塗ります。
6等分のカットするラインを意識してキウイをのせます。
のせ終わったら、側面にはみ出たクリームやフルーツをパレットナイフできれいならしておきます。
側面を整えておくと、最後にきれいに仕上がります
フルーツを重ねる分だけ、②と③の工程を繰り返します。
フルーツを乗せる都度、側面をパレットナイフでならして整えておくのを忘れずに!
一番上にくるスポンジの裏面に軽くシロップをうち、裏返してケーキの上に置きます。
ここからはいつものデコレーションと同じように、上面、側面の順番にクリームを塗ります。(ナッペ)
ナッペが終わり、お皿に移動する前には忘れずにカットするラインに線を付けましょう!
せっかく断面を意識して作ったので、忘れずに!!
生クリームが余っていたら、上面にデコレーションしても可愛いです。
シンプルにいちごを乗せるだけでも断面がきれいなので十分に映えます♪
ナッペができたら、冷蔵庫で1時間程しっかり冷やします。
冷やしたら、カットするラインに沿って、温めたナイフでゆっくり引くようにして切ります。
完成したものはこちらです!
上手にできましたか??
何度かやってみるとコツがわかると思うので、デコレーションケーキを作る時は試してみてくださいね。
今回はフルーツ3種類で作りましたが、いちごのみで作ったこともあります。
いちごだけで作った時は、最後にカットする印を付け忘れ、適当に切ったら残念な断面に…
印の付け忘れには十分注意しましょう!
いちご以外のタルギケーキ風デコレーション
いちご以外のフルーツでも同じようにタルギケーキ風のデコレーションができます!いちごがない時期でも、季節のフルーツで作ってみるといいですね。
バナナ
ココアスポンジとチョコクリーム、バナナで作りました。
バナナなら手に入りやすくしかも大きさも一定のため作りやすいです!色合いはちょっと地味かも…
フルーツミックス
オレンジ、キウイ、パイナップル、いちごの4種類を使っています。色合いがきれいですね。
メロン
水分が多くちょっと難易度が高そうです。底になるスポンジは2.5㎝にしているそう。果肉がオレンジのものと、緑のものを両方使うと鮮やかです。
コツを抑えて萌え断なタルギケーキを作ろう!
タルギケーキの断面を美しくする4つのコツは以下のとおりです。
- 常にケーキを切る位置を意識する
- フルーツの大きさ、厚みはできるだけ同じにする
- スポンジは厚めにカット(1.5㎝〜2㎝)しておく
- 回転台から移す前にカットする位置に印をつけるのを忘れない!!
普通のデコレーションケーキより少し手間がかかりますが、切った時のきれいな断面を見た時は感動!!
きれいな断面はSNS映えする可愛さです♪
ちなみに、このデコレーションの火付け役となったのは「COFFEE MYUNGGA(珈琲名家(コーヒーミョンガ))」という韓国のカフェチェーン店です。
COFFEE MYUNGGAは日本にはなく、ネットでお取り寄せできるケーキ店もなかったので食べるにはやはり自分で作るしかなさそうです。
コツを参考にきれいなタルギケーキを作ってみてくださいね!
デコレーションケーキをもっと上手に作れるようになるには?
cottaの通信講座ジェノワーズスペシャリストを受講するのがオススメです。
自宅にいながらマンツーマンでプロの指導が受けられ、一生ものの技術が身につきます。
実際に私も受講して合格し、ケーキづくりに自信が持てるようになりました。
小嶋ルミ先生のレシピが好きな方には心からおすすめします!
体験談はこちらで紹介しています。
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